『クリクリのいた夏』(99仏) "Les Enfants du Marais" "The Children of the Marshland" 何度観ても素晴らしい映画。監督は『殺意の夏』等のジャン・ベッケル(父はジャック・ベッケル!)。1930年代初頭(第一次世界大戦後)のフランスの片田舎を舞台に、自然豊かな沼地で暮らす少女クリクリとそれを囲む奇妙な人々との温かい交流を描いたドラマ。貧しいながらも懸命に生きる沼地の人々、差別感情や恋愛、友情、別れ、といったエピソードが、大人になったクリクリの回想という設定で、美しい自然光の中、少しユーモラス、少しノスタルジックに描かれています。タイトルやビジュアルから(日本では近い時期に公開された『ロッタちゃん』のような)可愛い子どもが主人公の子ども向け映画と思われるかもしれませんが、実際は子どもも見れる大人向けの映画です。ほんとうの意味での悪役が1人も出てこない優しい作品。清掃、再生確認済。状態は写真にてご確認下さい。2次流通品という事をご理解の方お願い致します。